@mastersthesis{oai:kagawa-u.repo.nii.ac.jp:00000174, author = {樫原, 大明 and Kashihara, Hiroaki}, month = {2020-10-20}, note = {香川県産のカスミサンショウウオHynobiusnebulosusは絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。本種の生息地で2005年,2006,及び2008年の3回,産卵数および産卵環境の調査を行った。2005年以降の本種の卵嚢数,総産卵数,及び卵嚢に含まれる卵数は減少傾向にある事がわかった。卵嚢数,総産卵数,及び卵嚢に含まれる卵数の年変動と産卵水域の環境要因の年変動との関係を調べたところ,前者の年変動と卵嚢を産み付ける水深の年変動が連動しており、卵嚢及び卵数は卵嚢を産み付ける水深が浅くなれば低下する傾向にある事がわかった。また産卵場所の最大水深が30cm以上の地点では、卵嚢を産み付ける水深の変動は大きいが,卵嚢に含まれる卵数の変動は小さかった。つまり卵嚢を産み付ける水深が大きく変動しようとも,最大水深が30cm以上あれば安定した卵数を得られる可能性があるということがいえる。また産卵場所の最大水深が5cm以下では産卵がほとんど確認できなかったことと,卵嚢を産み付ける水深や,産卵数の変動は産卵場所の周辺環境、COD、及び水温と関連がなかったことから,産卵場所の水深を30cm以上にすることで,産卵場所や産卵数の減少を防ぐ事ができると考えた。また2005年と2008年に,孵化後の幼生の生存数や生息環境を調べた結果,上陸まで安定した水深を保ち続ける事が幼生の生存にとって重要であるとわかった。以上のことから,産卵場所や産卵数の減少を防ぎ,次世代の個体数を確保するためには,産卵期(2-4月)の産卵場所の水深を30cm以上にし,幼生が上陸する8月まで安定した水深を保ち続ける事が重要だといえる。}, school = {香川大学, Kagawa University}, title = {香川県産カスミサンショウウオの産卵に水深が及ぼす影響―水深から考える保護方法―}, year = {}, yomi = {カシハラ, ヒロアキ} }