@article{oai:kagawa-u.repo.nii.ac.jp:02000369, author = {Sakanaka, Naoya and 坂中, 尚哉}, journal = {香川大学大学院医学系研究科臨床心理学専攻心理臨床相談室紀要}, month = {Mar}, note = {本小論は、心理臨床における「聴くこと」を巡って、ロールプレイ演習の二律背反性について論じた。はじめに、「聴くこと」の行為は、クライエントのことを「わかろう」と共感的に聴こうとするあまり、「わかったつもり」になる側面があることを論じた。次に、養成大学院において初学者の臨床トレーニングとして導入されるロールプレイ演習を素材に、「問う」、「わかる」、「あいづち」の行為に注目し、ロールプレイ演習における基本的なかかわり技法〈言語的応答技法〉とロールプレイの流れや展開を理解しようとする〈事例の読み〉との差異に触れた。とりわけ、初学者の臨床トレーニングにおいてロールプレイ演習は欠かせないことを踏まえた上で、ロールプレイにおける〈言語的応答技法〉とロールプレイの流れや展開を理解しようとする〈事例の読み〉との二律背反性に触れ、〈言語的応答技法〉の一方向に肩入れするのでもなく、また流れや展開といった〈事例の読み〉に肩入れするのではないあり方の模索、すなわち弁証的な視点がロールプレイ演習の体験の幅を広げる契機となることを言及した。}, pages = {11--16}, title = {心理臨床における聴くことを巡って}, volume = {3}, year = {2024}, yomi = {サカナカ, ナオヤ} }