@article{oai:kagawa-u.repo.nii.ac.jp:00002072, author = {竹森, 元彦 and Takemori, Motohiko and 山田, 俊介 and Yamada, Shunsuke}, journal = {香川大学教育学部研究報告 第Ⅰ部, Memoirs of the Faculty of Education, Kagawa University. Part I}, month = {Mar}, note = {不登校の問題が叫ばれて久しい。現在、年間おおよそ12万人(平成25年度)もの不登校の子どもがいるにも拘らず、その状態の深刻さが実感しにくくなくなっている。また、不登校という言葉がもつ「不適応」という一面的な文脈にて理解されている印象があり、本質的な理解が深まっているとは言い難い。, 本稿では、30日以上の欠席を「不登校」とする定義の曖昧さゆえに混乱を生んでいる点を指摘したうえで、不登校児の内的葛藤を重視して、全体的で包括的な理解と支援の視点について論じている齋藤(2007)と藤岡(2005)の理解や支援のモデルを示した。さらに、長期化した不登校やネグレクトなどの重篤な状態の不登校の理解の重要性から、「アタッチメント」の研究からみた林(2007)の見解、「自己愛の傷つき」の観点から不登校理解を試みた中野(2011)や齋藤(2014)の見解を示した。このようにアタッチメントや自己愛の視点から不登校をみる場合、ただ、「成長発達モデル」に即して「待っている」だけでよいわけではなく、積極的な心理療法的なかかわりが求められる。, 最後に、不登校児が抱える「つらさ、きつさ」を理解する上で、日本的集団ゆえの圧迫感への拒否反応として捉えて、「学校・学級の体験様式」と「個人・家庭・地域の体験様式」の補償関係が重要であるとの藤岡(2005)の見解を示して、不登校への包括的な支援は、学校だけ、家庭だけで行われるものではなく、学校と家庭・地域の全体として「補償関係」のなかで促進されることが肝要であるとした。}, pages = {83--95}, title = {不登校と学校を休むことを巡る不登校現象の諸相と心理臨床的支援}, volume = {143}, year = {2015}, yomi = {タケモリ, モトヒコ and ヤマダ, シュンスケ} }